福岡から歩いて日本を一周する間に出会った人や出来事のお話 其の弐

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著者: 白石 悠



「な、これ蹴ってみねぇ?」



「!!!!!!」



バキッ!!!

「いてぇ!!!」



ダダダダダダダダダダッ


逃げてった…。


幸いテントの空間がクッションになって怪我はなかったけど

もしあのまま襲われたりしたら……

そう思うと恐ろしくてもう眠れなかった。


テントを片付け、夜が明けるまで公園の隅で縮こまっていた。


辺りが明るくなってまた歩きだしたが


旅は良い事ばかりではないんだな。。。


そう痛感せざるを得ない出来事だった。







3:捻挫


大阪を歩いている時に右足を痛めました。


普段からそんなに歩いてなかったのに体に鞭を打って歩いていたのがついに顕著になってきたようだ。


痛い。。。。


痛すぎる。。。。


歩くた度に右足にくる強烈な痛み。

本当に足を引きずりながら歩いてました。

まさかこんな所で終わるのか?


嫌だ!


嫌だ!


嫌だ!


そうなるとどうにかしてでも歩かないといけないのでテーピング、コールドスプレー、サポーターと思いつく限りの対策を講じる。


そのかいあってかサポーターをつけたままではあるけど、痛みを和らげることができた。


歩いたあとのケアも大切なんだな。。。


身体が資本であることを改めてそこで確認することになった。







4:旅を始めて①


旅に出る前、自分で自分の写真撮るなんて好きじゃなかった。


髪にワックスつけて、流行りの服着て、眉毛整えて、格好いい顔の角度考えたりしてってしてたのに。


旅最中は髪はボサボサで、服はクタクタで、靴もボロボロ、眉毛なんてつながってしまいそうだ。


多分今人生で一番カッコ悪いと思う。


でもホントにやりたいことやってる自分は大好きで、そんな自分の写真を撮るのを好きになる事ができた。






5:雨


雨の日がやってきた。


傘はない。

レインコートはあるのだけどバッグ、足元の防水は皆無だ。


小さい頃はこんな雨だって楽しんでいたではないか!


童心に返った今これさえも楽しんでやろうじゃないか!


そう思い、土砂降りの日でもお構いなしに歩いていた。

靴はグヂョグチョになって服は水が絞り出せて凄まじい事になっていた。

結果的にどうなったかというと。

雨に打たれた事によって身体は冷えきり


風邪を引いた。


それから雨の日には何処かで滞在することにした。


晴耕雨読でいいのだ。


雨の日は休む!


それでいいのだ。



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