【第15話】『ハッピーエンドを探して』〜死に場所を探して11日間歩き続けたら、どんなものよりも大切な宝物を見付けた話〜

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「今日も自然の一部になろう!」



ここは長野県安曇野市。


the 田舎だ!


空が広い!












日差しを浴びた川、


昨日の雨で田んぼに出来た水たまり、


至る所に咲いている色とりどりの草花、


それと戯れる蝶々。



そのすべてが輝いて見えた。


「みんな生きている」


同じ地球で、同じ空気を吸い、生きている。


個体は違うが、同じ命だ。


宇宙が創り出した同じ命。


言わば、山も川も木も土も草も花も動物達も宇宙の子どもなんだ。



大自然の中を歩きながら僕は思った。


「なぜ僕は生きているのか?」


「なぜ僕を創ったのか?」


すべての自然には意味がある。


空、雲、海、風、山、川、土、石、植物、虫、魚、動物…


みんなそれぞれ存在していることに、かけがえのない意味がある。


空は海になれないし、植物は動物になろうともしない。


それぞれの役割があり、それぞれが支え合って自然が成り立っている。


同じ宇宙が創ったのなら、僕にだって存在している意味があるはずだ。


かけがえのない僕だけの存在する意味があるはずだ。




でも、その意味はまだ分からなかった…。




ただ、一つだけ分かったことがある。


「僕にしか出来ないことが必ずあるはずだ!」


ということ。




僕が在る意味…




この旅をしようと思った時、


僕は、


「生きている意味なんてない。」


と思っていた。



だから、死にたいと思った。



周りの人は当たり前のように、


毎日仕事に行き、


嫌なことにも耐え、


理不尽なことも我慢し、


それでも生きている。


しかし、僕にはそれが出来なかった。



世間一般が、そして僕自身が思う、


「当たり前のこと」


が出来なかった。



だから僕は、


「周りより劣っている」

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