【最終話】『僕の宝物』〜死に場所を探して11日間歩き続けたら、どんなものよりも大切な宝物を見付けた話〜

7 / 17 ページ

前話: 【第17話】『奇跡のおばちゃん』〜死に場所を探して11日間歩き続けたら、どんなものよりも大切な宝物を見付けた話〜
次話: 【第1話】〜生きようと決めて1年間闘い続けたら、過去がすべて今に繋がっていた話〜


日本海に辿り着いたけど、


日本海が見れない…。




これがゴール…?


これで僕の旅は終わり…?


いやいや、日本海を見れなきゃゴールじゃないでしょ??


でも、日本海に出られないじゃん。


ゴール出来ないじゃん…。



少しパニックになった。



辺りを見渡す。



堤防はずーっと続いていた。



しかもその堤防は、思ったよりも高く、

よじ登ることも出来そうになかった。



仕方なく、Googlemapで近くの港を検索した。



親不知漁港



景色も良いらしい。


でも、ここから10km…。


ゴールだと思って辿り着いたのに、

またプラス10kmは無いぜ…。


テンションガタ落ちだぜ…。



絶対どこかに日本海が見れるところがあるはずだ!



仕方なく、親不知漁港の方に歩き出した。



すると…



点検用らしき、堤防に埋め込まれた黄色く塗られた鉄のハシゴがある!



ここだ!!!



もはや景色なんてどうでもいい!


どっから見ても、日本海は日本海なんだ!



交通量の多い国道8号線を、

車の通らないタイミングでダッシュで突っ切った。




身体イッテー!!!!




やはり昨日のダメージは半端じゃなかった。


そして、起点が少し高いハシゴに手をかけ、

壁を足で蹴りながら渾身の力でよじ登った。


水族館のショーで、トドが水面からステージ上がるように、堤防の上に這い出た。



そこで僕を待ち受けていたものは…



キラキラと輝く激しくも美しい日本海!!





では無かった…。




今日の天気は曇り。



うーん。曇ってるね。



日本海はただの海だった。



日本海だろうが、海は海だった。



正直言って、全然感動しなかった。



日本海に辿り着いたことよりも、

昨日のおばちゃんと出逢ったことの方が、比にならないくらい感動した。


本当に奇跡のおばちゃんだったよ。




著者の坂内 秀洋さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。