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【第17話】『奇跡のおばちゃん』〜死に場所を探して11日間歩き続けたら、どんなものよりも大切な宝物を見付けた話〜

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前話: 【第16話】『最後の挑戦へ』〜死に場所を探して11日間歩き続けたら、どんなものよりも大切な宝物を見付けた話〜
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「ありがとうございます!」


そうお断りした。


するとおばちゃんは、


「そしたら、あと20数km先に、

ひすいの湯って言う仮眠できる温泉があるから、そこに行くといいよ!」


そう教えてくれた。


何とも親切なおばちゃんだろう。


せっかくの好意をお断りするのは、心から申し訳なかったが、ここで止めてはいけない。

僕は、自ら与えた限界に挑戦するという試練を、今日、乗り越えなければならない。


「教えてくれてありがとうございます!」

「助かります!」

「ひすいの湯、行ってみますね!」

「本当にありがとうございます!」


そう言って、おばちゃんと別れた。


そこから僕は、ひすいの湯を目指すことにした。



あと20数km。


これから夜になる。


足が保ってくれるかどうかも分からない。


それでも、歩く。


痛くてもいい。


辛くてもいい。


歩けなくなってもいい。


それでも、やらなきゃならない。


今、やらなきゃならない。


僕は明日、日本海へ辿り着く。


僕の旅は明日で終わる。


最後に真剣に自分と向き合わなきゃ。


全力で、自分と闘わなきゃ。


この試練を乗り越えなきゃ。


僕は強くなるんだ。





そして、またトンネルに入った。


しかし、ここからが地獄の始まりだった…。



トンネルは薄暗いが、一応灯りが点いている。


暗い外を歩くよりも安全だ。


このトンネルから一気に古びた感じになり、

歩道とは言えない程のものだったが、一応歩くスペースもある。



大丈夫!


僕は大丈夫!



おまじないのように、そう自分に言い聞かせ続けた。


そして、やっとの思いで、このトンネルが終わると思った。


すると…


名前が変わっている…。


終わったはずの距離が増えている。


何か変だ…。


◯◯洞門◯◯m


トンネルが洞門に続いていた。


洞門とは、山を切り崩し造られたトンネルのようなもの。

だが、トンネルと違い、谷側が柵のようにして柱が立っており吹き抜けになっている。


今までのはこんな感じ↓




明るい内は、柱の間から外の景色が見え、光が入る。


しかし、外はもう夜だ。


灯りは一切無い。


簡単に言えば、真っ暗なトンネルだ。


しかし、これまでも洞門は通ってきた。


長くても150m程だったので、僕は大して気にも留めていなかった。


しかしこの洞門、歩道がほとんど無い。


高さ15㎝程の段差に、幅60㎝くらいだろうか。


人一人分ギリギリのスペースしか無かった。

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これまでの人生を振り返り
うつ病経験、起業経験、父の死など、
様々な人生経験を通し、
自分の役割は
『命の大切さを伝えること』だと確信。

現在【生きるを考える】をテーマに
ライフコンサルティングと
起業コンサルティングを行っています。

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Nakashima Mika

ばんちゃん、奇跡のおばちゃんの捜索はじめます! もしかしたら見つかるかもしれない。人はつながってるから。そして、また会おうね!

坂内 秀洋

Mikaさん!
シェアありがとうございます!!
全く根拠のない自信ですが…
見つかると思うんですよね!
必ずまた会える気がする!!
あの時、おばちゃんが僕を必死で探してくれたように、
今度は僕が必死で探したいと思います!!
協力してくれて本当にありがとうございます!
どんどん繋げて、どんどん繋がって…
きっとまた何かが起きるはず!
奇跡が起きるはず!

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